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令和7年3月25日
幼保連携型認定こども園
大阪国際大和田幼稚園
令和6年度「学校評価」実施報告内容
令和6年度「学校評価」の実施内容を下記の通り報告します。
Ⅰ.実施概要
- 1.質問項目
- ・アンケート評価項目の内容
保護者の設問項目は、早朝より夕方遅くまで預かりを利用している保護者が急増してきたので、昨年度と設問の仕方・設問の項目を変え、本園を選択した理由の設問を増やした。
教職員の設問については、昨年度と同様にし、評価にはA・B・C・Dの4段階評価で行なった。 - 2.評価の概要
- ・教職員「自己評価」
教職員の評価アンケートでは、次の点が評価・課題として浮かび上がった。『Ⅱ指導計画(日案・週案・日案)』の項目の評価が前年とほぼ同じ。この項目内容は、幼稚園教育の基本となる部分で保育の中で育ってもらいたいねらいを実現させるためのもの。現在の様子から子どもの姿を予測し年間計画から月案計画・週案計画をしっかり立て日々の日案を具体的に立案する。
この項目の評価がほぼ同じであることについては、教員一人一人が「何を経験させてどのように育てたいのか」ということをしっかりと考えて取り組むことができるようになってきたと考えられる。
『VI特別支援教育』の項目については、肯定的な評価は昨年と同様であるが、Aの【よくあてはまる】の評価が下がっている。
昨年度同様「個別の教育支援計画」及び「個別支援計画」を作成し、子どもの実態や支援方法、評価・考察をまとめたりしたが、コロナ禍で守口市の「5歳児健康診査(巡回支援事業)」の中止等保健師及び臨床心理士、理学療法士の方々から専門的な見解やアドバイスを受け、指導に役立てたりする機会が無かったことと、特別支援時がクラスに増えた事等が原因だと思われる。コロナ禍の中外部研修を受ける機会が少なくなり、指導方法なども意見を出し合い皆で考え、随時担任外・副園長なども一緒に幼稚園全体で取り組み指導方法なども意見を出し合い取り組んできたが評価が下がった。
今後も支援を要する幼児については、指導方法や配慮などについて、担任一人が抱え込んでしまうことのないよう園全体として取り組み、学年毎のグループで取り組み、支援体制をさらに整えていきたい。
『Ⅶ学園グループとの連携・交流』では、特に「短期大学部幼児保育学科及び学園グループとの連携」を充実させるために、幼児保育学科の先生や学生と様々な活動に取り組んでいけるように年間計画を立てていたが、コロナウイルス感染拡大で大学がオンライン授業になり交流は中止になった。実習生の受け入れは積極的に行ったが、連携交流については十分ではなかった。コロナ禍の中で工夫し出来ることを精一杯取り組むことが出来た。学生の授業が再開された時今後の連携交流の見通しと今年度の共同研究・研究保育の継続見通しも立てることができた。
保護者アンケート
- 教育・保育方針
- 「生きる力」の基礎を育成
- 重点目標
-
- ●乳幼児一人一人の発達の過程に応じた環境の充実と情緒の安定をはかり規則正しい生活時間・生活リズムを育む。
- ●園児一人一人が安定感を持って過ごし自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。周囲から一人の人間として受け止められて育ち、自分を肯定する気持ちが育まれていくようにする。
【単位:%】
A: そう思う B: ややそう思う C: あまり思わない D:そう思わない |
A | B | C | D | |||||
お 子 さ ん は |
1 | お子さんは、幼稚園・こども園に安心して楽しく通えていますか | 91 | 8 | 1 | 0 | |||
2 | 入園後は友だちと、よく遊ぶようになりましたか | 82 | 16 | 1 | 1 | ||||
3 | 一人で自分のことができていますか | 55 | 38 | 6 | 1 | ||||
4 | 必要な時「ありがとう」「ごめんなさい」が言えていますか | 67 | 29 | 3 | 1 | ||||
5 | 良いこと・悪いことの判断ができるようになってきていますか | 64 | 35 | 1 | 0 | ||||
6 | 約束を守って遊ぶことができていますか | 50 | 45 | 4 | 1 | ||||
7 | 最後まで頑張る力が育ってきていますか | 51 | 43 | 5 | 1 |
保 護 者 の 方 |
8 | 子育ては楽しいですか | 74 | 24 | 2 | 0 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 子育ての相談相手(協力者)がいますか | 84 | 13 | 2 | 1 | ||||
10 | 子どもと触れ合う時間を大切にしていますか | 76 | 23 | 1 | 0 | ||||
11 | 規則正しい生活を心がけていますか | 66 | 30 | 4 | 0 | ||||
12 | お子さんに忘れ物がないか確かめていますか | 53 | 38 | 7 | 2 | ||||
13 | あいさつや身の回りの始末など、基本的な生活習慣を身につけさせていますか | 71 | 26 | 3 | 0 | ||||
14 | 幼稚園・こども園と協力して子どもの成長を見守っていますか | 85 | 14 | 1 | 0 | ||||
15 | 幼稚園・こども園の行事や参観などに参加していますか | 95 | 4 | 1 | 0 |
幼 稚 園 ・ こ ど も 園 |
16 | 教育方針や子どもの様子をわかりやすく伝えていますか | 72 | 25 | 3 | 0 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
17 | 遊びを中心に実体験を大切にした教育活動に取り組んでいますか | 85 | 13 | 1 | 1 | ||||
18 | 一人一人の個性を大切にし、意欲や自信を持てるようにしていますか | 81 | 17 | 2 | 0 | ||||
19 | あいさつや身の回りの始末など、基本的な生活習慣をみにつけさせていますか | 90 | 9 | 1 | 0 | ||||
20 | 話したり聞いたりする意欲や態度を育てることに務めていますか | 85 | 14 | 1 | 0 | ||||
21 | 集団生活に必要な、きまりや約束の大切さを指導していますか | 89 | 10 | 1 | 0 | ||||
22 | 幼稚園は、野菜を育てたり、食べたりする経験を通して「食育」への関心を高めるようにしていますか | 95 | 4 | 1 | 0 | ||||
23 | 避難訓練や安全指導(交通安全・防犯)などで子どもが安全に対する意識や習慣が身に付くように務めていますか | 95 | 5 | 0 | 0 | ||||
24 | 飼育・栽培などを通し自然に親しめる環境を整えていますか | 87 | 12 | 1 | 0 | ||||
25 | 工夫された園行事を行っていますか | 87 | 12 | 1 | 0 | ||||
26 | 未就園児登園・子育て相談・園庭開放・預かり保育など子育て支援を行っていますか | 90 | 9 | 1 | 0 | ||||
27 | 大学の豊かな施設を生かした保育が実践されていますか (メモリアルホール・大学グラウンド等) |
89 | 10 | 1 | 0 | ||||
28 | 園の情報を「クラスだより」や「園ちょこ」「ホームページ」「動画」等を通して、わかりやすく伝えていますか | 78 | 20 | 1 | 1 |
本 園 を 選 択 さ れ た 理 由 |
29 | 本園を選択された理由の欄に○印をご記入ください(複数選択可) | 記入欄 |
---|---|---|---|
ア 自宅から近い(送迎の負担が少ない、身近に感じる、歩いて通えるなど) | 57 | ||
イ 保育内容がよい(遊びを中心とした保育、のびのびした保育、体験を通した保育・子ども視点に立った保育など) | 73 | ||
ウ 環境がよい(施設がきれい、広い・自然が多いなど) | 86 | ||
エ 保育教諭が熱心に指導し親しみやすく信頼できる。相談等もしやすい。 | 53 | ||
オ 大学の豊かな環境を生かした保育が実践されている。 (大学生との自然な触れ合い・交流・吹奏学部によるコンサート・人形劇鑑賞等) |
56 | ||
カ その他 | 11 |
実施方法
「令和6年度『学校評価』実施内容の報告」「教職員『自己評価』アンケート集約」「保護者『学校関係者評価』アンケート集約」を郵送して、各委員から意見、感想を書面にて論評していただいた。
令和7年2月20日(木)発送
評価のまとめ
今年度は評価をA・B・C・Dの4段階に分けて行ったことで、どの項目も、肯定的であるか否定的であるかがよくわかり、肯定的評価(A+B)の高い・低いで課題が明らかになった。
また、「幼保連携型認定こども園」移行10年目としての評価と課題を分析していくことで、来年度からの方向性を明らかにしていくことができる。
- <評価すべき点>
-
肯定的な見解
- ・園舎での生活と園舎の環境を充分活用し危険の無いよう工夫している。
遊び方も沢山の園児が一度に園庭に出ると危険なので、分散したり、遊びのルールを決めたりして、安全を考え工夫した環境も整えている。また乳幼児(0歳~2歳)も幼稚園児と一緒に遊び自然な交流を行い充実している。 - ・バス送迎に係る安全徹底マニュアルの見直し、改訂版の作成が出来て良かった
- ・乳幼児虐待について自分事と考え、振り返りや職員同士での話し合い、乳児安全対策マニュアルに沿って確認し、研修を通して意識が出来ている。
- ・大学施設を最大活用し大和田幼稚園でしかできない行事を全て実施出来たのは、大学との連携と協力体制が整っていることや、園長始め教職員皆様の努力があったからである。これからも、しっかり大学との連携をとり大和田幼稚園でしかできない特色を活かして頑張ってほしい。
- 乳幼児保育について
0・1・2歳児を受け入れ乳幼児保育が8年間安全に無事過ぎてホッとしながら、大和田幼稚園の乳幼児保育が一つ一つ確立しつつある。
8年間で職員の入れ替わりはあるが、幼稚園全体が落ち着きつつあり、保育者にも少しの余裕が出てきている。数年かけて丁寧に育ててきた中堅保育教諭が、結婚、出産、育児で退職し、教職員の年齢構成のバランスが悪い現状である。
無事8年間を過ごせたことは保育士の一丸となった努力と頑張りがあったからだと思う。これからも安全には、十分配慮しケガ・事故の無いよう心がけて安全安心を一番に考えて、充実した大和田幼稚園の教育を行ってほしい。
「同じ建物の中に幼稚園機能と保育所機能の子どもが生活しているので、教職員全員が両機能の教育・保育を理解しておく必要があると思う。」
「乳幼児保育0歳から5歳まで大和田幼稚園として教育の継続・つながりが必要であり、3歳児からの幼稚園教育になだらかな移行を計画的に行う必要がある。」
乳児の虐待など起きないよう、課題について常に全教職員で共有し安全について意識をしてほしい。 - 園児募集について
少子化が一段と進んでいるが、大和田幼稚園としての長い歴史で培った質の高い幼児教育や0歳~2歳の3号園児と幼稚園児の交流を通じ幼稚園教育へのなだらかな移行や本園ならではの大学施設の活用など特徴ある活動を情報発信し、園児獲得につなげてほしい。
また斬新な園舎と学園グループのこども園としてのメリット(大学施設の利用・大学・短大・高校・中学校の教員・学生との交流・支援等)をホームページや園ちょこなどを通じ引き続き積極的にPRしてほしい。
子育て支援事業(子育て相談、未就園児招待“トドラーデー”)なども工夫し引き続き計画的に実施してほしい。
- ・園舎での生活と園舎の環境を充分活用し危険の無いよう工夫している。
- <今後の課題>
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- 園児が総数332人になったが、8年間の生活の中で動線・ルールも全教職員で確認・共有し安心安全について確立してきているが、人数が多いので小さなケガ・事故が頻繁に起きている。看護士も配置して怪我、発熱などの手当や感染症対策等しっかりしていると思うが、「今年度実践してきた事を細かく反省・改善、し次に生かして今まで以上に細やかな計画をたてて進めていかなければならないと思う。
- 0・1・2歳児の保育について
「幼稚園教育と乳幼児の生活の流れが大きく違い、活動内容や行事について違ってくるので、幼稚園教育の保育教諭と保育所機能の保育教諭とが連絡を密に取り合い、互いをしっかり理解し安全で安心な園生活を送ることができるような工夫が必要であると思う。」「ひとつの小さな過ちが命にかかわる事故につながることもあるので、今年度行ってきた細かなシステムの確認と、保育教諭の仕事の役割分担と一人一人の責任感・資質向上が必要であると思う。
- <園の見解>
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- 園舎・乳幼児保育等環境が大きく変化して8年目となる。園舎の利点を十分に活用し、幼稚園だけではなく学園グループとして国際中高・幼児保育学科等学生募集・園児募集につながるように連携を深め、進めていっている。コロナが収束し少しずつ従来の交流に戻りつつある。大和田幼稚園では、実習生の受け入れ、ボランティア、アンケートなど学生の単位取得・養成、募集パンフレット作製などに積極的に連携協力してきたが、大学幼児保育学科等との交流は十分ではなかったと思われるが少しづつ回復しつつある。
今年は、様々な感染症が拡大した中、工夫しながら種々の行事を実施したが十分ではなかったので、幼稚園での生活の様子などを動画配信して保護者の皆様にお伝えし、とても楽しみにされ喜ばれている。
又、予定されていた行事は全学年・全行事を中止することなく実施出来たことは、保護者から高い評価と感謝の言葉を頂き、教職員全員が達成感を味わっている。 - バスの置き去りや乳幼児虐待(不適切な保育)について、他で事件・事故が起きた時は、その都度職員会議で取り上げ自分事として、それぞれを振り返り、改善点を考えてバス送迎に係る安全徹底マニュアルの改訂版の作成を行った。
虐待についても、教職員同士で話し合い、率直に意見を出し合い、お互いに遠慮なく話し合える又真摯に受け止められるようにする等の確認をした。
バスの置き去りなど確認や危機意識が薄れ、マンネリ化しないように定期的に研修などを実施する。 - 乳幼児保育も本格的に開始され、幼稚園教育の教諭と保育所機能の教諭とが密に連携が取れるよう職員会議等を通じ情報交換や人事交流を行い、全ての園児・教員が安全・安心と充実した園生活を送る事が出来るように取り組む。また、全園児が関わりを持つ異年齢の活動を展開しながら、お互いに認め合うことができ、人間関係を構築することができるように取り組んでいく。
- 園舎・乳幼児保育等環境が大きく変化して8年目となる。園舎の利点を十分に活用し、幼稚園だけではなく学園グループとして国際中高・幼児保育学科等学生募集・園児募集につながるように連携を深め、進めていっている。コロナが収束し少しずつ従来の交流に戻りつつある。大和田幼稚園では、実習生の受け入れ、ボランティア、アンケートなど学生の単位取得・養成、募集パンフレット作製などに積極的に連携協力してきたが、大学幼児保育学科等との交流は十分ではなかったと思われるが少しづつ回復しつつある。